バンフ国立公園のおとなりブリティッシュコロンビア州のヨーホー国立公園はバンフ国立公園とともにカナディアンロッキー山脈自然公園群として世界遺産に登録されています。
バンフやレイクルイーズが訪れる人々を優しく迎える場所なのに対してヨーホー国立公園周辺はカナディアンロッキーの違った姿、自然の厳しさを見ることのできる場所です。
中でもタカカウ滝は300メートル以上の高さの迫力の景色を見ることができます。
今回はヨーホー国立公園の中にあるタカカウ滝についてご紹介します。
行かないと後悔する、タカカウ滝は落差380メートルの大迫力
少し遠いと思われがちなタカカウ滝ですがレイクルイーズから少し足をのばすだけで行くことができます。
近くにはエメラルドレイクなど他にも見所があるので予定に組み込んでみてください。
タカカウ滝とは?
タカカウ滝はブリティッシュコロンビア州ヨーホー国立公園の中のヨーホーバレーというエリアにある落差約380メートルの滝です。
この滝の水源は山の上に広がる氷河から融けた水で、それが集まって川となり流れ出て、その途中にタカカウ滝があります。
滝の途中に突き出た岩が何ヶ所かあり、滝の流れがそれに当たって水は霧のように飛び散っています。そのため落差380メートルと書きましたが、どこまでを滝とするのか諸説あって正確な数値ははっきりしていません。
ただ、滝の頂上までの高さ自体は380メートルほどあり、豪快な勢いで水が流れ飛び散る様子が大迫力なのは間違いありません。
場所と行き方
タカカウ滝のあるヨーホー国立公園へはバンフやレイクルイーズへ行くときに通るトランスカナダハイウェイとそこから分岐するヨーホーバレーロードで行くことができます。
バンフからは約1時間15分、レイクルイーズからは約40分で行くことができます。
ヨーホーバレーロードへの分岐
レイクルイーズを過ぎてしばらく進むとトランスカナダハイウェイはかなりの角度で峠を下りていきます。
その途中でアルバータ州からブリティッシュコロンビア州に入るのですが、そこから約13キロ、10分ほど走るとヨーホーバレーロードへの分岐があります。
峠を下り切ると平坦なエリアに出るのでそうしたらそろそろ分岐があると思ってください。
道路の右側にヨーホーバレーロード(Yoho Valley Road)の看板が出てきます。
トランスカナダハイウェイは一応高速道路なのですがヨーホーバレーロードへの分岐は普通の交差点のようになっています。
ヨーホーバレーロード
ヨーホーバレーロードに入ってからは山道を約20分ほど走ります。
この道路はところどころ狭くなっていて運転は注意が必要です。
途中には崖に沿って作られたヘアピンカーブがあり普通の車でも曲がるのがきつい箇所があります。
なお、このカーブは大型車(7メートル以上)は曲がりきれないのでスイッチバックで登っていきます。
観光バスなどはここをバックしながら登っていきます。
タカカウ滝の駐車場
タカカウ滝の駐車場は無料で利用できます。
ただしそんなに広くないので週末や8月のバケーションシーズンになるとすぐに満車になって誰かが出るまで待つことになります。
ひんぱんに出入りがあるので待っていればすぐに駐車できます。出そうな車を見つけたら近くに寄ってハザード出して待ちましょう。
タカカウ滝へ行く交通手段は車だけなのでレンタカーで行くか、海外での運転に自信が無かったら現地のツアーに入るのがオススメです。
タカカウ滝は真下まで行くことができる
ヨーホーバレーロードでタカカウ滝に向かって行くと山の上から豪快に落ちてくる滝の全貌が見えてきます。
遠くからでもかなり迫力があるのですが、せっかくなので滝の真下まで行ってみましょう。
駐車場からトレイルが整備されていて徒歩10分ほどで行くことができます。
このトレイルは高低差もほとんどなく楽に行くことができるのでご安心ください。ぜひ間近で大迫力の滝の流れを見てきてください。
こちらは山の上から出てきた水が岩に当たるまでの部分 。
その下の部分で岩に当たった水が激しく飛び散っています。
そしてこちらは滝の全貌。スケール感がわかりやすいようにあえての縦にしました。
左側に人間がいるのですが大きさがわかります。
タカカウ滝は川となりヨーホー川に合流、その後もいくつもの川に合流して最後に太平洋へと注ぎます。
霧状の水しぶき
滝のすぐ近くまで行くと風に煽られた霧のような細かい水しぶきが降り注いでいます。
タカカウ滝は下に落ちてくるまでの間にいくつかの岩に当たってそのたびに水が細かく飛び散っているからです。
下から見上げるとその様子がよくわかります。そしてすごい迫力。こんな滝はなかなか見れるものじゃありません。
ちなみにタカカウ滝を見下ろすことのできる場所があるのですが、そこへは山登りをしないと行けません。詳しくはこちらの記事に書いてます。
カメラなどデバイス類は要注意
この写真くらいまで近づくには少し山の斜面を登る必要があるのですが、それでも行ってみる価値はあります。
ただし、ここは常に水しぶきが飛んでくるのでカメラを出すときは気をつけましょう。
一瞬でカメラがびしょびしょになります。
あとは雨具とトレッキングシューズがあったほうがいいです。人間もびしょびしょになるのと滝の周りの斜面は柔らかい砂地で滑りやすいです。
タカカウ滝は湖とは違ったド迫力の景色
- バンフ国立公園のおとなりヨーホー国立公園
- バンフから1時間15分、レイクルイーズから40分
- トランスカナダハイウェイとヨーホーバレーロードで
- ヨーホーバレーロードは運転に注意
- 滝の真下まで行って大迫力の景色を見ることができる
バンフから少し足を伸ばしてカナディアンロッキーの違った一面を見てみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。