今日は日本へ帰国している間に行ったお店をご紹介します。
東京のGEM by moto、広島の中ちゃんと紹介してきましたが、今回は大阪です。
広島と新潟を往復する間に2日間だけでしたが大阪にも行ってきました。
その時に行ったのが難波にある浪速割烹喜川さんです。
(本当は㐂川と書くのですが常用漢字ではなく変換でもなかなか出てこないので喜川とします。)
大阪の法善寺で50年以上続く老舗の日本料理屋さんです。
ミシュランの星も獲得していて評価も高いお店。
今回2度目の訪問でランチを食べてきました。
大阪にある喜川さんですが和食の世界ではその名前はあまりにも有名です。
浪速割烹という名前の通り大阪の割烹であることを真髄としています。
料理は大阪の食材を中心に使って少し洋風テイストを加えているのが特徴です。
浪速割烹喜川の場所は法善寺横丁の路地
上の写真の通り喜川さんはなかなか分かりにくい場所にあります。
大阪難波の法善寺横丁の近辺には細い路地が入り組んでいるのですが、その一角にあります。
千日前の喧騒からは信じられないほど静かな路地で、こんなところにお店があったのかという場所。
2回目の訪問ですが今回もGoogle Mapsのナビが無かったらとたどり着けなかったです。
月曜日が定休日
それ以外は毎日
ランチ11:30 ~ 14:00
ディナー17:00 ~ 21:30
1階は調理場を囲むように配置されたカウンター席のみ。
調理場は丸見えで中で働く人の様子がよく見えます。
この調理場を見ながら食事をするのも喜川さんの醍醐味です。
割烹であることにこだわって、人気店となって忙しい今でも単品のメニューも用意されています。
2階にも小さなカウンター席があってその上に個室がいくつか配置されています。
今回はお祝いの席ということで個室にしてもらいました。
浪速割烹喜川の料理
最初に出てきた小鉢。
筍、たらの芽、鯛湯引きと白子のソース。
お祝いの席ということで器にも演技のいい字が書かれています。
たらの芽の茹で具合がとても印象的。
えぐみは全く無くシャキシャキしているのにしっかりと火が入っている。
もちろん筍も香り高く春を感じます。
お造りは一切れずつ。それぞれに味付けがされています。
これもおめでたい鶴の器。
面白かったのはタコについてた緑色のソース。
春だし木の芽味噌か何かでしょ?と思いきやまさかのバジルソース。
和食でバジルソース?と思うのですがこれがとても美味しい。
しかもちゃんと和食の味にまとめられています。
こういう意外な組み合わせの料理を作るのも喜川さんの面白さ。
続いてお椀は菜の花のすり流し。
緑色のすり流しのお出汁がほろ苦くも滋味深くとても美味しかった。
具の真薯はちょっと固かったですが。
この菜の花のすり流しがとても美味しくてカナダに戻ってから真似させてもらってます。
続いて焼き甘鯛とキャベツとごぼうの炒め物。
ごぼうのシャキシャキとキャベツの甘さがとてもよく合っていました。この組み合わせも意外。
甘鯛もふんわりと焼かれて口の中でほろほろとなります。
蒸し物はえび芋まんじゅう。
レンゲで一緒に口の中に入れるとホクホクしたえび芋まんじゅうと出汁のきいた餡の一体感が最高です。
お次はチョイスで喜川名物コロッケかマスの焼き物。
こちらがコロッケ。ちなみに僕はこれを選びました。
アワビの殻にホワイトソースを敷き詰めてパンを刻んだものを衣がわりにして揚げています。スプーンでグラタンのように食べます。
外側の衣がわりのパンはカリッと香ばしく、中のホワイトソースはトロリとしています。
これは美味しすぎておかわりしたかった。
チョイスのもう一品マスの塩焼き。
見事な火入具合。頼んだ人はうまいうまいと食べていました。
食事の最後は蒸し雛ちらしと小鉢色々。そういえばもうすぐひな祭りでした。
喜川ではこれを楽盛り(らくもり)と言うそうです。
豌豆豆、ホタルイカ等々。
蒸し雛ちらしはちょっと蒸しすぎだったかも。ご飯も錦糸玉子もパサパサしていました。
最後の甘味。
美味しかったのですが材料が何か忘れました。
確か赤米とゆり根だったような…。
お祝いの席だったので紅白という意味でこの組み合わせにしていただいたのだと勝手に思ってます。
赤米は初めて食べたのですがクセもなくさっぱりとした味付けにされてすんなりと入って行きました。
以上8品、全て美味しく大満足でした。
一品一品は少なめですがやはりコースで食べると最後にはお腹いっぱいになります。
最後に
こちらの喜川さん、お弟子さんもたくさん輩出されていてその中にはミシュランの星を獲得しているお店もいくつかあります。
大阪で和食を食べるなら一度は行っておきたいお店です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。