バンフの町から車で30分ほどで行ける場所にジョンストンキャニオンという場所があります。
ボウバレーと言われる深い森に開かれた渓谷に沿ってハイキングコースが整備されていて片道1時間半ほどの道のりです。
それほどきつくなくて初心者向きなのに絶景が連続する素晴らしい場所です。
バンフ旅行の際にはぜひ行って欲しい場所です。
ということで今日は夏のジョンストンキャニオンについて書いていきます。
見どころ、行き方、ハイキングコースの様子と景色、必要な装備について解説します。
夏のジョンストンキャニオンは絶景の宝庫!
ジョンストンキャニオンは以前もここでご紹介しました。
この時は真冬で雪と氷に覆われていたのですが今回は真夏の様子です。
ジョンストンキャニオンとは
詳しいことは以前の記事でご紹介しましたが、もう一度簡単に説明します。
ジョンストンキャニオンはバンフの町から車で30分ほどのところにあります。
付近はボウバレーと言われる山に挟まれた場所で深い森が広がっていて多くの野生動物の生息地にもなっています。
そこに流れるボウクリークという小川に沿ってできた渓谷がジョンストンキャニオンです。
ボウクリークの流れが何千年もの時間をかけて石灰岩を削って切り立つ岩肌や滝、トンネルが作られました。
渓谷にそってハイキングコースが作られていてジョンストンキャニオンの美しい景色を見ながらハイキングを楽しむことができます。
夏のジョンストンキャニオンの見どころ
見どころは2つあります。
最初の見どころはボウクリークによって作られた渓谷の絶景です。
垂直に切り立った岩肌はその迫力と美しさに圧倒されます。まさにカナディアンロッキーの自然美。
そしてそのすぐ真下にハイキングコースが作られているので間近に見ながら歩いていくことができます。
2つ目の見どころはジョンストンキャニオンの名物の2つの滝です。
ローワーフォールズとアッパーフォールズの2つの滝がハイキングコースの途中にあります。
どちらも水量が多く迫力のある流れを作っていてハイキングのハイライトにふさわしい景色です。
ジョンストンキャニオンへの行き方
基本的には車でしか行けません。
バンフの町からトランスカナダハイウェイとボウバレーパークウェイで約30分で行くことができます。
バンフあるあるですがジョンストンキャニオンも夏の間はとても混雑します。
駐車場は満車になることが多いのでその場合は路駐です。
混雑がひどい時は路駐が1キロ近く続くこともあるので早めに行くことをおすすめします。
バスでの行き方
夏の間限定でバンフのダウンタウンからバスが出ています。
毎年6月下旬ころ〜9月中旬ころまでバンフの公共バスロームトランジット(Roam Transit)の9系統がジョンストンキャニオンまで運行されます。
料金は片道6ドルで1日7往復の運転です。
バンフアベニューのバンフ高校前の乗り換え拠点から出ています。
詳しい情報はロームトランジットのサイトから確認できます。(英語)
リンクを貼っておきます。
Johnston Canyon – Route 9 | Roam Transit
現地日本語ツアー
海外でのハイキングは不安という方向けにガイド付きの現地ツアーもあります。
バンフ在住の日本人ガイドの方がしっかりとサポートしてくれます。もちろん日本語。
バンフを知り尽くしたスペシャリストがジョンストンキャニオンの見どころをくまなく案内してくれる充実のツアーです。
野生動物との出会い
ボウバレーパークウェイは深い森の中を通っているので高い確率で野生動物を見ることができます。
僕の過去の経験ではジョンストンキャニオンへ行く時の野生動物遭遇率は100%です。
鹿が一番多いのですがエルクにも遭遇したことがあります。
夏のジョンストンキャニオンのハイキングコース
夏のジョンストンキャニオンのハイキングコースをご紹介します。
写真は8月中旬頃です。
この日は曇り時々雨で気温は低めでした。
ローワーフォールズまで
ハイキングコースの入り口ではカナディアンロッキーらしいこんなゲートが迎えてくれます。
このゲート付近にはトイレがあるので出発前に済ませましょう。
汲み取り式ではなくきれいな水洗トイレです。
出発してしばらくするとハイキングコースが渓谷にせり出してきます。
下にはエメラルドグリーンのボウクリークの流れ。
結構な高さがあるのでちょっとしたスリルです。高所恐怖症の人は下を見ないでいきましょう。
この日は日曜日ということでかなりの人出でした。
さらに歩いていくと絶壁の真下を通ります。
ジョンストンキャニオンの見どころのひとつでボウクリークが何千年もかけて削った石灰岩です。
30分ほどでローワーフォールズのビューポイントに到着します。
ローワーフォールズには滝のすぐ近くまで行けるトンネルがあるのですが夏は大混雑で行列ができます。
この日も長い列ができていたのでここでは並ばずにスルーしました。
トンネルに入らなくてもローワーフォールズは見えますが少し遠いです。
アッパーフォールズまで
アッパーフォールズを目指します。
ここからは少し登りのきつい場所も出てきますが長くは続きません。
ローワーフォールズを上から見下ろしながら進みます。
トンネルのビューポイント。みなさんここからの景色が見たくて並んでいます。
さらに進むと川の上にせり出すように作られたハイキングコースが渓谷の間を進んでいきます。
途中には名もなき小さな滝が何カ所もあります。
ジョンストンキャニオンで出会える野生動物はリス。夏の間の遭遇率は100%です。
ここのリスは人馴れしているのか近づいても逃げません。
ローワーフォールズから40分くらいでアッパーフォールズビューポイントに着きます。
ここも夏の間は並びます。
アッパーフォールズは並ばないと見えません。とは言ってもせいぜい15分くらいです。
並んでる間は周りの石灰岩を眺めながら待ちます。
ここは冬の間は氷の壁となってアイスクライミングの名所になります。
冬のジョンストンキャニオンについて知りたい方はこちらの記事からどうぞ。
15分並んでアッパーフォールズとご対面。よくよく考えてみたら夏のアッパーフォールズに来るのは初めてでした。
落差は100メートル弱ぐらいでうっすら青みがかっています。
アッパーフォールズを見下ろせる場所もあります。
ハイキングコースをもう少し登ったところにアッパーフォールズアウトルックという場所があるのでそこも是非行ってみてください。
より近くで迫力があります。
この付近にはベンチがあるのでそこでランチにすることもできます。
ハイキングコースの難易度
夏のジョンストンキャニオンのハイキングコースは初心者でも全く心配なくらいの難易度です。
高低差は240メートルほどありますが全体的になだらかできつい場所はあまりありません。
路面も大部分が舗装されているので歩きやすくなっています。
体力的に自信がない方や普段ハイキングに行ったことがないという方でも楽しむことができます。
服装、装備
初心者向けとはいえ一応カナディアンロッキーの中なのでそれなりの服装は必要です。
天気の良くない日は極端に気温が低くなります。上着は必ず携帯しましょう。
晴れた日でも急な天候の変化に対応できるように持って行ってください。
今回訪れたのは8月中旬ですが天気が良くなくてかなり気温が低くナイロンパーカー、シャツ、Tシャツと合わせて3枚着ていきました。
足元は最低限スニーカー、できればトレッキングシューズがあったほうがいいです。
特に雨の日などはぬかるみ、水たまりがあちこちにできて滑りやすい場所もあります。
帽子も必須です。岩がハイキングコースギリギリまで迫ってくる場所があるので頭を守るためと晴れた日は日差しがきつくなります。
服装だけしっかりと準備すればあまり気を張らずに行ける場所です。
夏のジョンストンキャニオンまとめ
今回は夏のジョンストンキャニオンについてご紹介しました。
バンフの町から近く気軽に行けるのにカナディアンロッキーらしい迫力のある景色を見るこができるのがジョンストンキャニオンの魅力です。
バンフ旅行の際にはぜひ訪れてみてください。感動間違いなしです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。