4月のイースターの連休に合わせてブリティッシュコロンビア州のオカナガンバレーへ念願のワイナリー巡りに行ってきました。
今回から何回かに分けて訪問したワイナリーやオカナガン地方の食事などを旅行記の形でご紹介します。
カナダワインを知っている人にはオカナガンバレーってこんな場所なんだということを、知らない人にはカナダワインの魅力と楽しみ方そして生産地オカナガンバレーのことを知ってもらえたらと思います。
1回目の今日はカナダワインにおけるオカナガンバレーについてと、カルガリーからオカナガンバレーまでの車での移動についてです。
カナダワインの産地オカナガンバレーワイナリー巡り | その1
カナダワインとオカナガンバレーについて
カナダワインには生産量の多い4大生産地というものがあります。
詳しくは別記事で解説しているので割愛しますがその中でも特に東のオンタリオ州と西のブリティッシュコロンビア州は飛び抜けて生産量が多く、それぞれの州内で細かく地理的表示(Geographical Indications)が登録されています。
今回行ってきたオカナガンバレーはブリティッシュコロンビア州の地理的表示の一つにして州内最大のワイン生産地です。
ワイナリーの分布と地形的な類似性で7箇所の地域に分かれていて、さらにそのうち2箇所は州が公式に指定した2次的地理表示となっています。
オカナガンバレーはブリティッシュコロンビア州のワイン生産の90%近くを占めていて、公式に登録されているだけでも182箇所のワイナリーがこのエリアにあります。
地図中の青いマーカーはワイナリーの集中するエリア。
赤いマーカーは州認定の生産エリア(2次的地理表示)
カルガリーからオカナガンバレーへ
今回は1泊2日車移動のこのような強行日程で行ってきました。
- 土曜日の早朝にオカナガンバレーへ向けてカルガリーを出発。
- 土曜日昼過ぎにオカナガンバレー着、そのままワイナリー巡り。
- ケロウナ泊
- 日曜日の朝からワイナリー巡り。
- 夕方オカナガンバレーを出発、カルガリーへ。
- 月曜日早朝カルガリー着
カルガリーからオカナガンバレーへは車で行くとカナダ横断高速道路1号線とカナダ国道97号線で約600km。休憩しつつ行くとだいたい8時間かかります。
途中97号線へ分かれる場所以外は一本道で迷うことはありません。
今回は急に連休が取れることになったのであまりしかっりと計画を立てずに車で行きましたがかなりしんどかったです。
実はオカナガンバレーの中心都市ケロウナには空港があって、カルガリーから直行便が一日10本くらい飛んでいてそっちの方がはるかに楽です。
前もって予約すれば往復で$300しません。
なお、バンクーバーからだと車なら約400km、5時間くらい。
飛行機は直行便が毎日15本ほどで所要時間は45分、往復で$250ほどです。
オカナガンバレーへの車での道のり
出発は朝の5時半。まだ薄暗いカルガリーの朝です。
ダウンタウンで友人達をピックアップして高速道路を西へ飛ばします。
幸いなことに天候に恵まれて快調に飛ばすことができました。
カルガリー〜オカナガンバレーの道中では人の全く住んでないエリアが多くあります。
特に1号線のバンフを過ぎてから97号線の分岐となるシカマスまでは数えるくらいしか町がありません。
1時間以上無人地帯を走ることもあるのでガソリンと休憩所の計画は超重要です。
今回はこのような計画で行きました。
- カルガリーから2時間のレイクルイーズで朝食休憩
- そこから2時間半ほどのレブルストークで給油と休憩
- さらに2時間ほど、オカナガンバレーのバーノンでランチ休憩
- バーノンからはレイクカントリー、ウエストケロウナとワイナリーを巡りつつ宿のあるケロウナへ
レブルストークの手前150kmはガソリンスタンドがありません。
なぜか最後のガソリンスタンドを過ぎてしばらくしてから次のガソリンスタンドが150km先という注意表示が出てきます。遅いよ…。
カナダ横断高速1号線は実はやばい道路だった
カルガリーからレイクルイーズまでは広々とした4車線のいかにも高速道路という感じの1号線ですが、そこから先ブリティッシュコロンビア州に入ると様子が一変します。
急カーブ、急な坂道、崖、狭い2車線と運転に気を使う場所が連続します。もはや高速道路なんかでは無くて普通の道路と変わりありません。
崖のぎりぎり際を通る場所では気休め程度にネットが張ってありますが、本当に落石があったらこんなのなんの意味もないでしょうね。
山にはまだまだたくさん雪が積もっていていかにもカナディアンロッキーという感じです。3000m級の山が連なるこの辺りでは夏でも融けないのではと思います。
カルガリーから6時間ほど、シカマスという町で1号線から97号線に入ります。そこからは大きな湖の岸沿いに進んでいきます。
なお97号線は2車線の普通の道路ですが制限速度は100kmとなかなかスリル満点です笑
ピックアップトラックがとんでもないスピードで走って行ったりしてもはや恐怖でしかありません。
シカマスを過ぎてから広い家が増え始めて、湖にはクルーザーが止まっていたりとリゾート感が徐々に出てきます。町も連続で続いてオカナガンバレー北の玄関口バーノンに到着します。
オカナガンバレーの玄関口バーノン
バーノンは小さい町ですが97号線沿いやダウンタウンにお店が集まっています。
町のはずれにはインフォメーションセンターがあってオカナガンバレー全体の地図が用意されています。ワイナリーの情報も教えてくれるので車で行く人は一度寄ってから計画を立てることをお勧めします。
バーノン自体にはワイナリーは無く一軒のサイダリーがあるだけですが、そこでは低アルコールのフルーツサイダーなどが試飲できます。
バーノンではランチ休憩をとってから少しダウンタウンを散策。
ご飯はあまり期待していなかったのですが、意外にも美味しかったです。
オカナガンバレーで何回かご飯を食べて感じたのですが、全体的にレベルが高くて田舎でも人が集まる場所は美味しいものが食べれるんだと実感しました。
出発前にちょっとリカーストアをのぞいてみました。
さすがオカナガンバレーの地元ということで品揃えはブリティッシュコロンビア産のワインが ほとんどでカルガリーでは見たこと無いものもたくさんありました。
そして地元は安い。広いカナダでは生産地からの輸送コストがダイレクトに価格に上乗せされるのです。
オカナガンバレーに来たことを実感しつつ最初のワイナリー密集エリアレイクカントリーへ向かいます。
その2へ続く。。。
最後まで読んでいただきありがとうございました。