カナディアンロッキーバンフ国立公園のレイクルイーズはその美しさから世界中から観光客が訪れます。
多くの人の目的は美しい景色を見ること。
でも実はレイクルイーズはハイキングの名所でもあるんです。
そこでこの記事ではレイクルイーズのハイキングコース、プレーンオブシックスグレイシャートレイルについて書いていきます。
プレーンオブシックスグレイシャーについて
プレーンオブシックスグレイシャーハイキング記
プレーンオブシックスグレイシャーハイキングで必要な装備
カナディアンロッキーでハイキングというと初心者には難しそうなイメージがあるかもしれませんが、コース選びを間違えなければレイクルイーズ周辺のハイキングコースはそれほどきつくないものが多く初心者でも十分に楽しめます。
プレーンオブシックスグレイシャートレイルもその中の一つ。
シャトーレイクルイーズの前からビクトリア氷河のふもとのティーハウスまで片道約5.5キロ、なだらかな傾斜で急な登りはほとんどありません。
初心者でも楽しめて山頂からは目の前に迫るビクトリア氷河の絶景を見ることができます。
カナディアンロッキーでハイキングというのも素晴らしい体験になること間違いありません。この記事を読んイメージしてみてください。
レイクルイーズからのカナディアンロッキーハイキング
今回のハイキングコースのあるレイクルイーズについては別記事で書いているのでそちら読んでください。
レイクルイーズへの行き方についてはこちらの記事で解説しています。
プレーンオブシックスグレイシャートレイル
今回の行ったのはプレーンオブシックスグレイシャートレイル。
湖畔のシャトーレイクルイーズ前から山頂のティーハウスまで片道約5.5キロ、高低差は585メートルほどです。
普通の速さで行けば1時間半ほど、写真を撮ったりしてゆっくり行くと2時間くらいです。
ゴール地点の標高は2,194メートルで目の前のビクトリア氷河を見るための展望広場とティーハウスがあります。
展望広場からは目の前に迫るビクトリア氷河がこのように見えます。
レイクルイーズの湖畔からは遥か遠くにある氷河程度でしたが、ここからだと雪のかたまりが転がった跡まで見ることができます。
レイクルイーズからプレーンオブシックスグレイシャートレイルハイキング記
このハイキング記は8月下旬に行った時のものです。
必要な装備についてもこの季節の天気に対応してるので注意してください。
シャトーレイクルイーズ前から湖畔を歩く前半
早朝にカルガリーを出発してレイクルイーズについたのは7時半過ぎ。駐車場はすでに7割ほど埋まっていました。
湖畔で写真を撮ったりして出発したのは8時頃です。
スタート地点はシャトーレイクルイーズ前の湖畔です。観光客の皆さんが写真を撮ったり散策を楽しんでる場所ですね。
湖畔から今回のコースが少し見えています。
ちょうど写真中央の緩やかな傾斜部分、この右側を登っていくんです。
ここから見るとものすごく遠く感じますがあっという間に着きます。
出発してしばらくは湖畔に沿った全く傾斜のない道を歩いてきます。振り向くとシャトーレイクルイーズと背後の山が湖面に反射しています。
レイクルイーズの端から徐々に山を登る中盤
湖畔を歩いていくと氷河の雪解け水がレイクルイーズに流れ込んでいる場所に到達します。ここまでで大体1/3くらいで30分ほど。
注ぎ込む水は濁りのある灰色なのがわかります。
ここから山の中へ入って登りになっていきます。
周辺はロッククライミングの名所でもあるらしく岩肌にへばりついている人がたくさんいました。
スノコみたいな橋で川を渡ります。
徐々に迫る山。左はレフロイ山(Mt Lefroy)で右はビクトリア山(Mt Victoria)。
この日は何度もレフロイ山の氷河が轟音とともにくずれ落ちてきました。温暖化ですね。
氷河で作られた谷を登る後半
後半は氷河によって作られた谷を登っていきます。湖畔から見えてたあたりですね。
時々急な登りもありますが道はだいたいなだらかです。
途中にこのような絶壁を通るところもありますが、危険なのはここくらいです。
リスがカメラ目線で迎えてくれます。
後ろを見ると遥か遠くにレイクルイーズが見えます。ここまでくるとあと少し。
おそらくですが、100年くらい前はこの辺りも氷河に覆われていたのではないでしょうか。
今はだいぶ山のふもと側まで後退していますがあちこちにそのような跡があります。
カナディアンロッキーの山に入っていくたびに地球温暖化が確実に進んでいることを実感します。
山頂の景色とティーハウス
最後は急斜面をスイッチバックで登って展望広場に到着します。
10時過ぎだったのでだいたい2時間ほどで着きました。途中で写真を撮ったりしてたので普通に歩けばもう少し早く着くはずです。
目の前に広がるビクトリア山。
下からはわかりませんでしたがうっすらと雪化粧していたんですね。
こちらはレフロイ山。時々氷河がくずれ落ちていきます。
ここからさらに1.4キロ山を登って氷河を間近に見ることもできます。今回は行きませんでしたが。
ティーハウスでは軽食とコーヒーや紅茶が楽しめます。
こちらはティーハウスのサイト。
Plain of Six Glaciers Teahouse
割と早い時間についたのですがティーハウスは大混雑でした。
テラスは満席だったので中の席でコーヒーをいただきます。支払いは現金のみなので注意してください。
コーヒーなんか飲んだらトイレに行きたくなると思うかもしれませんが、山頂には汲み取り式のトイレが2人分あります。
バンフ国立公園でよく見かけるタイプと同じものですが建物は木造でかなりボロいです。片方は鍵が壊れてました。
プレーンオブシックスグレイシャートレイルの注意点
注意点というか悲報です。
途中の道は乗馬で行く人とシェアします。
なので馬の落し物が大量にあります。
こっちの人は古いものでカラカラになったものは気にせず踏んでいくのですが、たまに出来立てホヤホヤの新品があります。
必要な装備
このハイキングコースに限ってですが、スニーカーでも大丈夫です。
トレッキングシューズが安心ですが無ければ無理して買わなくても問題ありません。
ストックはあっても邪魔にはなりませんが欲しいと思う場面がありませんでした。
出発地点と比べると山頂はかなり寒いので薄手のダウンがあったほうがいいです。
特に登っているときは暖かいのですが山頂で動かなくなると急激に寒くなります。
帽子は必須ですね。特に晴れた日は日差しが突き刺すように強いのでなおさらです。
日焼け対策も忘れずに。
レイクルイーズから2時間歩けば別世界が待っています
湖巡りやショッピングもバンフ旅行の楽しみですが、ハイキングではもう一段上のレベルの感動を味わえます。
今回紹介したプレーンオブシックスグレイシャートレイルは特別な体力やハイキングスキルは全く必要ない、初心者でも楽しむことのできるコースです。
カナディアンロッキーのハイキングでは日本で見ることのできない景色があります。
今回はここまでです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
海外でのハイキングは不安という方にはガイド付きの現地ツアーもあります。もちろん日本語です。